ここ数日で、読了。
読むキッカケは、有名Youtuberさんの紹介で。
脱炭素ビジネスは、だいぶ前から興味があり、今後投資活動をおこなう上で避けて通れないカテゴリーだと思い、読んでみた。
結論:脱炭素ビジネスの入門書として、わかりやすい言葉で書かれており読みやすく非常に興味深い内容だった。特に第二章のグリーン・ジャイアントは、投資家は必見。
脱炭素ビジネス最前線の企業の解説をしてくれている。
- ネクステラ(NextEra)がエクソン・モービルの時価総額を一時抜き去った話。
- イタリアのエネル(Enel)、スペインのイベルドローラ(Iberdrola)などの老舗エネルギー会社の再エネへの転身話。
- 太陽光パネルメーカーランキングには、中国と米国が席巻していること。
- 洋上風力発電で台頭してくる北欧企業、オーステッド。
- 日本企業はレノバ・JERA(日本の電力の3分の1を作っている)しかない件。
そのほか、気になったお話はこちら。
- JERAは、洋上風力発電に投資をすすめていく理由は、巨大なインフラ開発するノウハウが電力会社の出番となるから。→太陽光は、ハウスメーカーなどが担う。
- 洋上風力の「促進区域」由利本荘沖等に、レノバ・東北電力、中部電力・三菱商事、九州電力・独RWE系連合、オーステッド・日本風力開発、JERA・ノルウェーエクイノールと、公募に参入企業が盛りだくさん。
- 石炭をめぐるダイベストメント(投資撤退)ムーブメント、日本人知っているのかな?
- 強い企業理念を掲げ、ステークホルダーに真摯に向き合う必要性を感じた。「長期的な収益性の源泉」となる。
- 日本の年金150兆円は、うち7兆円をESG投資をしている件。GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)のCIO水野弘道氏は、投資家でテスラ社外取で国連特使。
- GAFAMの中でも一歩踏み込んだ対策をするマイクロソフト。「2030年のカーボンネガティブ(=CO2除去の量が排出を上回るようにすること)」
- EVのキーワード「CASE」。Conected:インターネットへの接続を通した安全やエンタメの強化/ Autonomous:ソフトウェアが自律的に運転する「自動運転」/Shaered & Service:カーシェアリングなど、所有から「シェア」への以降/Electric:「電気自動車」を初めてとする電動化。
などなど、日本は再生可能エネルギー・脱炭素ビジネスでは、2周半くらい遅れをとってるのがわかる本だった。